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見つけた!現役大学生の"夢達人"

見つけた!現役大学生の夢達人 VOL.1 堀越 裕太さん 獨協大学 経済学部 3年「貧困問題への挑戦。サッカーで世界を笑顔にしたい」

堀越裕太さんは、獨協大学経済学部に通う3年生である。現在、小学校の時から夢中になってきたサッカーをサークル活動で続けつつ、世界の貧困問題に目を向け学生ボランティア団体「スマイルプロジェクト」に参加。「貧困問題に対して自分に何ができるか分からないけど、とにかく動くことが大切だと思う」と語る。

このインタビューの中で、堀越さんは「動く」という言葉を何度も口にした。それは、動くことでしか答えが見つからないと思うから。考えてから行動するのか、行動しながら考えるのか、どちらがベストなのかは断定できないが、堀越さんから伝わってくのは、行動した人間だからこそ持てる客観的な視点と自身の力量に対する評価だ。行動し、考え、迷い、また行動する。きっと堀越さんは、いつまでも立ち止まろうとせず、答えを探し続けるのだろう。

堀越 裕太さん  獨協大学 経済学部 3年
獨協大学サッカーサークルBOA,CORTE所属
1988年 7月26日生まれ
千葉県出身
血液型:?(本人不明)
趣味:料理(これからチャレンジ)
特技:日焼け
サッカーサークルと同時に、学生ボランティア団体「スマイルプロジェクト」で活動。サッカーで世界が少しでも笑顔になればと願っている。現在は主に、世界中の貧困地域にサッカーボールを届けるプロジェクトを推進している。この夏、自らの意思で国際ボランティアに申し込み、ケニアにサッカーボールを届けた。

「1日1ドル未満で生活している子供達がいる」

大学2年の時、堀越さんはゼミを紹介する資料に目を通していた。そのとき、いまも鮮明に記憶する言葉が目に飛び込んできた。それがきっかけになったわけではないが、気が付いたら学生ボランティア団体の扉を叩いていたという。

振り返るとそれは、堀越さんにとってこれまで「他人事」であった世界が、いつしか「自分事」として位置づけることになる転機だったのかもしれない。

編集部
「堀越さんが、国際ボランティアの活動をはじめるきっかけはなんだったのでしょう」

堀越
「明確な出会いと言えるものは、実はないんです。気が付いたらはじめていたっていう感じです。でも記憶に残っているのは、大学2年生のときに受講しようと考えていたゼミの紹介資料に書いてあった一言ですね」

編集部
「それは、どんなことが書いてあったのですか」

堀越
「~一日1ドル未満で生活している子供たちがいる~、という文章です。紹介資料の説明文のほんの一部で、普通に書かれていた一言なんですが、目にというか、気持ちに強く飛び込んできたんです」

編集部
「そのとき、堀越さんはどう感じたのでしょか」

堀越
「以前から漠然とですが、国際的なことであるとか、貧困問題への興味はもっていました。世界には、満足な生活水準に達していない人たちがいて、それに対して僕たちは何もしていないんじゃないか。それって無責任だよなって、なんとなくは考えていました。だから貧困問題をひとつのテーマにしたゼミに参加しようと思ったんです。“地球上では、何秒に何人が死んでいる”という言葉をよく耳にするじゃないですか。でもほとんどの人が真に受けていないというか、自分とは違う世界のことだと感じていると思います。僕も関心はあったけど、多くの人と同じだったのかもしれない。それが、この文章に出会って変わりました」

編集部
「どのような変化があったのですか」

堀越
「気が付くと動きはじめていました。貧困という問題に対して、自分に何が出来るか分からないけど、とにかく動こう。動かなくちゃって。僕は小学校の頃から、サッカーしかやってこなかったんです。ずーっとサッカーばかりだった。こんな僕が、はじめて世の中に対して何かをしよう、したいと思ったんです」

編集部
「具体的には、どのような行動をはじめたのですか」

堀越
「最初は、寄付をしてはどうかなって考えて調べてみました。月に2千円から3千円を寄付して、貧困エリアの子供たちと手紙をやりとりするというような活動です。最初はやってみようかとも考えたのですが、やめました。本当の意味で動きたい。自分自身で現地を訪問したり、実際に自分の体を動かした活動をしたいと思ったんです」

編集部
「それが、学生ボランティア団体である“スマイルプロジェクト”への参加につながったということでしょうか」

堀越
「そうですね。僕はこれまでサッカーしかやってこなかった。だからこそサッカーから多くのことを教わってきました。そのサッカーを通じて何かを伝えることができれば、こんなに素晴らしいことはないなって」

編集部
「具体的にスマイルプロジェクトの活動を教えてください」

堀越
「貧困地域では、サッカーをやりたくてもできない子供たちが大勢います。学校にサッカーボールがひとつしかなかったりするんです。そんな子供たちのためにボールを届けています。サッカーを通じて、貧困地域の人たちを笑顔にできたらとても嬉しいことだし、世界を笑顔にできればもっと素晴らしい。そう願って活動しています」

「ボランティアは自分のためかもしれない」

質問に対して、正面から受け止め、言葉を選んで話す。それが堀越さんの印象だ。記憶を辿るのではなく、現在の自分の考えをしっかりと伝えたいという姿勢がインタビューでは感じられた。大学2年のとき、はじめて世の中に対して何かしようと考えた。その選択がサッカーを通じた国際ボランティア活動だった。そんな堀越さんが考えるボランティアについて聞いた。

編集部
「堀越さんにとって、ボランティアとはどのような存在なのでしょう」

堀越
「難しいですね。他人が聞いたら、もしかしたら悪い印象をもたれるかもしれませんが、自分のためにやっているのかもしれません。本来は、誰かに何かをしてあげたいというものであるべきだと思うのですが」

編集部
「それは、堀越さんにとってどのような考えが基になっているのですか」

堀越
「事実として、世界には貧困問題があるわけです。でも一方で僕は、良い暮らしをしている。実在する問題に対して何もしていないわけです。無責任じゃないかと思うんです。そのような自分の考えや意識を解決する。それって、もしかしたら自分のためですよね。考えてみるとそれは、自分のために行動していることだと思うんです。簡単に言うと、自分が感じている問題を自分なりに解決したい。解決したいからこそ行動する。それが結果として、人のためになっている、ということでしょうか。でもこれだけは言えます。決して自己満足じゃいけないということは」

「行動する中で、何かが見つかればいい」

編集部
「大学2年の3月にスマイルプロジェクトに参加。1年半という時間が経ちましたが、得たものというのは何でしょう」

堀越
「行動することの素晴らしさですね。ボランティア活動を通して多くの仲間ができました。この仲間の人たちとは、自分が行動を起こさなければ出会うことはなかったんです」

編集部
「ボランティア活動を通じて、堀越さんなりの結論というか、答えを見つけようとしているのでしょうか」

堀越
「答えをみつけようとしているのかなぁ。ただ思うことは、行動しなければ答えは見つからないということですね。だからいまは、動くことに夢中です」

編集部
「答えは見つかりそうですか」

堀越
「どうでしょう。正直に言って、答えに向かっているわけではないような気がします。もっと言ってしまえば、答えは重視しなくてもいいんじゃなかとも思っています」

編集部
「答えは重要ではない、ということですか」

堀越
「そうかもしれません。答えは見つけたいと思っているし、そのために行動しているのですが。でもいつ見つかるか分からないですしね。いまは、いろいろと動いている中で、何かが見つかればいいなって考えています」

後編につづく

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