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見つけた!現役大学生の"夢達人"

見つけた!現役大学生の夢達人 Vol.2 渡邉はるかさん 横浜国立大学 経済学部国際経済学科 3年

渡邉はるかさんは、現在、横浜国立大学経済学部国際経済学科に通う3年生。将来は、「日本の教育をより良くしていきたい」と強い意志を込めて語る女子大生だ。いつかはその夢を実現するため、様々なことに興味をもち取り組んでいる。また新しいチャレンジの中から自分の課題を見出し、一歩一歩前に進もうとしている。

渡邉さんの言葉から伝わってくるのは、自身の体験で感じた疑問やこうだったらいいのに、ということを実際にカタチにしたいという気持ちだ。まだ「夢」に向けた具体的な絵は描けていないというが、その強い意志がきっと、人々にとって価値のある何かを生み出してくれるのではないだろうか。
渡邉さんの「夢」の旅は、まだ始まったばかりである。

渡邉 はるかさん  横浜国立大学 経済学部国際経済学科 3年
体育会バレーボール部所属
1988年 9月26日生まれ
神奈川県出身
血液型:B
趣味:バレーボール&旅行
特技:食べること
何にでも興味をもつ性格で、体育会、サークル、イベント運営スタッフ、学生団体、ベンチャー企業でのインターン、海外ボランティアなどを経験。昨年、横浜国立大学公式の受験生向けフリーペーパーを立ち上げる。現在は、イベントやフリーペーパーを通して大学を盛り上げたいと学生団体を設立し、活動している。

「教育への興味、定時制高校でボランティアの特別補習講師に」

自分自身の高校時代、受験時代の経験が源となり、いまの渡邉さんの行動につながっている。悩んだ末に決めた大学も、入学後にはギャップを感じた。大学に入って、あらためて高校時代までは閉鎖的だったと感じた。でもそれは、自分が高校時代には分からなかったことで、大学に入ってから気付いたことだった。
それをいま、私が伝えるべきこと、やるべきことかもしれない。渡邉さんがそう考えたとき、新たな出会いがその気持ちに拍車をかけることになった。

編集部
「大学に入学して変わったことはなんですか」

渡邉
「とにかく、色々な方々と接する機会が増えたことです。高校時代は両親や先生、塾の範囲でしかなかった関係が、社会人の方も含め本当に多くの方々と出会う機会が増えたんです。もし、高校のときに出会っていれば、いまの生活はまったく違っていたのかなぁって」

編集部
「もっとも大きな出会いとはなんだったのでしょうか」

渡邉
「いまでも継続しているのですが、母校である神奈川県立小田原高等学校の定時制で、ボランティアの特別補習講師を大学2年の夏からはじめたんです」

編集部
「それはどのようなきっかけではじめたのでしょうか」

渡邉
「正直言って、あまり意志はなかったんです。先輩がやっていたことから声を掛けていただいて。母校に遊びに行く程度の感覚ではじめました」

編集部
「実際、やってみてどうでしたか」

渡邉
「はじめたとき、生徒の皆さんに対してどう接すればいいのだろうと思っていました。全日制の学生に比べて、複雑な環境で生活している生徒さんが多かったこともあります」

編集部
「具体的には、どのような授業を担当されているのですか」

渡邉
「隔週で英語を担当しています。生徒さんは4~5名くらいですね」

編集部
「教える中で、どのようなことを感じていますか」

渡邉
「本当に様々な環境の生徒さんたちがいます。私と同い年で、子供さんがいらっしゃったり、進学した高校が合わず退学した生徒さんがいらっしゃたり、一人ひとりが何かしらの問題や悩みを抱えて勉強していることが多いです」

編集部
「そのような経験が、渡邉さんに何か変化を与えましたか」

渡邉
「それまで、あまり強く考えていなかった“教育”というものが自分の中で大きな存在になってきました。受け持っている生徒さん達は、人懐っこくて勉強熱心な子も多いんです。けれど彼らの中には、金銭的な理由で進学をあきらめざるを得ない方もいます。それと受験時代に感じたこと。そのような様々な経験が、“教育”という道に進んでみたいという気持ちにさせたのかもしれません」

編集部
「具体的には、どのようなことをしたいと考えているのですか」

渡邉
「まだ具体的に、イメージが明確になっているわけではないのですが、実践的な授業とかキャリア学習の機会を創出するような仕事、ないしは事業ができればと考えています。形は違うかも知れませんが、イメージとしては、実際の経営者などが講師を務めている“デジタルハリウッド大学”でしょうか。実学を学ぶことが出来る機会や場所を創りたいと考えています。と同時に、奨学金制度を充実させる仕事をするなどして、広く学びの機会が得られる社会にできたらと思います」

「1年留年すること。まだ学びたいから」

渡邉さんはいま3年生。就職活動を始める時期が近付いている。教育の道に進みたいという意志はあるが、教師になるのではなく、就職したいと言う。
しかしその前に、まだまだ学ぶべきことがあるというのが渡邉さんの考えである。そこには、ときに続けるかどうかを悩んだバレーボール部のこともある。そしてベトナムでの海外ボランティアの経験が大きな影響となった。いま渡邉さんは、大学5年目に海外に行くことを考えている。海外に行くことで、もっと広い世界を知りたいからだ。

編集部
「バレーボール部、フリーペーパーの発行、定時制高校でのボランティア講師、ベンチャー企業でのインターンなど、かなり忙しい毎日ですよね」

渡邉
「時間の創り方とか使い方というのはとても考えています。その中で、バレーボール部については悩んだこともありました。たくさんの時間が必要になるし、何度も続けるか悩んだこともあります。でも結局、バレーボールは楽しいし、チームで成果を出すことができる。損得勘定なく付き合える仲間ができる。そのような機会って、あまりないことに気づいたんです。バレーボールでしか学べないことがあるんじゃないかと」

編集部
「でも時間的には大変ですよね」

渡邉
「そうですね。バレーボール部は大学4年の10月まで活動があるんです」

編集部
「そろそろ就活の時期になりますよね」

渡邉
「バレーボールが大学4年の10月まであるし、いろいろと悩んだ結果、1年間留年することを決断しました」

編集部
「勇気のいる決断ですね」

渡邉
「廻りからは、社会に出るときのリスクになるんじゃないかって言ってくれる人もいます。でもまだまだ学びたいことがあって決めました」

編集部
「留年して、何をしようと考えているのでしょうか」

渡邉
「海外に行こうと思っています。実は今年の春、ベトナムでボランティアに参加したんです。それは住所がなく、公立の学校に入れない子供たちを収容する教育施設でした。たった2週間だったけど、本当にいろいろなことを感じました」

編集部
「具体的には、どのようなことですか」

渡邉
「まずは、子供達みんなが一生懸命生きている姿に触れることができたことです。それとはじめての海外だったのですが、日本をはじめてみることができたということでしょうか。外から日本を見るという視点をもつことができました」

編集部
「そのはじめての視点で、何を思ったのでしょう」

渡邉
「一言でいえば、日本は病んでいるんじゃないかということです。こうでなければいけない、こうあるべきだと。それに適応できなければ自己否定される世の中ではないかと思っています。でもベトナムは違いました。すべてを受け入れてくれる世の中だと思います」

編集部
「その経験が、留年の決断に影響があったということですか」

渡邉
「もっと世界を見たい、という気持ちが強くなりました。具体的にはまだ決めていませんが、留学をしたいと考えています。大学4年の秋まで部活を全うして、就活して、5年目の春以降に旅立ちたいなと。広い視野を得て、その後の人生に生かしていきたいと考えています」

編集部
「フリーペーパーの創刊によって、得たものは」

渡邉
「まずは、仲間を集めてプロジェクトを最後までやり切ったというやりがいですね。そしてそれ以上に大きいのが、自分自身への気付きでしょうか。これからの自分にとっての課題を発見できたことが大きいですね」

編集部
「それはどのようなことですか」

渡邉
「交渉力です。大学や社会人、企業の方とのコミュニケーション能力です。広告協賛の活動をしたのですが、うまく対応することができなくて。つくづく自分の交渉力の低さを痛感しました。それがいま、ベンチャー企業で営業のインターンをはじめるきっかけになったんです。また、自分自身のキャパシティをかなりオーバーしてしまっていたので、もっと優先順位を考えたり、うまく仕事を分担できるようになる必要があると感じました」

編集部
「インターンとは言いながら、実際の企業での営業はいかがですか」

渡邉
「なかなか難しいです。実績もあがらないし、自信がもてなくて。この間もお客様先を訪問した時、同行していただいた社員の方から元気がないと怒られたばかりです。けれど、慣れるとテレアポも楽しめますし、実際企業に訪問できるのは貴重な経験なので、結果を出せるまで頑張りたいと思います」

「夢の実現は、まだ先のことだと思っています」

自らの意思で、様々な体験に飛び込んでいく渡邉さんだが、夢の実現についてあまり急いでいない。なぜならこれまで自分が感じてきたことを、自分なりの行動でカタチにしてく中で、足りない部分がまだたくさんあると考えているからだ。そのために留年という選択もした。それは消極的ではなく、積極的な考えに基づく判断である。

編集部
「留年して、海外留学の後、どのような進路をイメージされていますか」

渡邉
「まずはしっかりと就職したいと考えています。“日本の教育をより良くする”と言っても、まだ自分は力不足ですから。その足りない部分をしっかりと学びたいと思っています。ただ、社会人になってからも、継続して後輩の相談に乗ったり、高校のキャリア学習に協力したり、等身大の自分にできることは常にしていきたいとは思っています」

編集部
「夢はいつごろ実現させたいですか」

渡邉
「30代から40代かなぁって思っています。まずは自分の足りない部分を学び、社会人としてひたむきに努力して、その後になるのではないでしょうか。ただ実現といっても、もちろんそこで終わりとは考えていません。生涯、教育には関わっていくでしょうし、関わっていきたいですね」

編集部
「最後に、どのような人間になりたいと考えていますか」

渡邉
「自分が発言する言葉と行動が伴っている人になりたいですね。自分にとって恩師と言える方がいるのですが、その方がそうなんです。常に自分はこうなります、と公言される方で、それを実際に実現していく。大人としてカッコイイイなって思える方です。自分もそうなりたいですね。それと、もともと好奇心旺盛な性格なので、どんなことも楽しめる人でありたいと考えています」

渡邉さんにとって「大学」とは?
自分のやりたいことを何でもできる人生の夏休み

渡邉さんにとって「夢」とは?
ワクワクできる教育の場を創ること

渡邉さんにとって「将来」とは?
常に笑顔と感謝の気持ちを感じている日々

渡邉さんがいま最も大切にしていることは?
家族・団体・部活・友達

もしいま100万円を手にしたら?
旅行に行きたい。

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