Dream e-college > スペシャルエディション > 見つけた!現役大学生の"夢達人" > Vol.3 木村拓哉さん 前編

見つけた!現役大学生の"夢達人"

見つけた!現役大学生の夢達人 Vol.3 木村拓哉さん 慶應義塾大学 経済学部 2年

慶應義塾大学経済学部2年生の木村拓哉さんはいま、法科大学院を目指して勉強中だ。子供の頃から漠然とではあったが、裁判所や公務員の仕事ができればと思っていた。その気持ちが具体的な目標になったのは、大学入学後のある出来事がきっかけだった。
ある日、テレビの政治番組を見ていた木村さんは、話されていることがあまりにも分からないことに愕然とした。根本的に知識が不足しているんじゃないか。そこから貪るように本を読んだ。そこで出会った「冤罪」や「裁判員制度」について書かれた本。それが木村さんに、本格的に弁護士を目指そうと行動させるはじまりだった。

木村 拓哉さん  慶應義塾大学 経済学部 2年
1989年 8月8日生まれ
静岡県出身
血液型:B
趣味:スポーツ&音楽
特技:サッカー以外のスポーツ
子供の頃、裁判所で働く両親の姿を見て自分もそうなりたいと思っていた。特に、父親の姿に憧れた。仕事から帰宅すると書斎で勉強を続ける毎日。自分も父親のように努力し続けることができる人間になりたいと思い続けてきた。そしていまは法科大学院を目指して、大学のほかにWスクールにも通っている。
「いつも新しいことにチャレンジしていきたいんです」
まだ先のことは分からないが、やりたいことをやっているからこそ楽しい。それが木村さんの日々である。

「善し悪しの判断基準って、人それぞれ違いますよね。
だから法律がガイドラインとして必要になるんです」

木村さんは知識を得ることだけではなく、それを自分なりにしっかりと考え、解釈しようとしている。弁護士を目指そうと思ったきっかけにしても単なる思いつきや憧れだけではない。その木村さんに「法律とは?」という質問をぶつけてみた。

編集部
「はじめに、木村さんが考える法律とはどのような存在ですか」

木村
「自分としてはシビアな見方をしています。いま弁護士になりたいと考えている人間が言ってはいけないことかもしれませんが、個人的に法律は絶対的に正しいものではないと考えています。でも弁護士としては絶対的なものですが」

編集部
「個人的な視点で、絶対的なものではないということは」

木村
「実際に人がしてはいけないと言われていることって、良い悪いという判断基準ではなく、法律に反するからですよね。そう考えると、法律が変われば、いくらでもやっていいことがあるのではないでしょうか」

編集部
「たとえばどのようなことですか」

木村
「19歳でお酒を飲むことは許されていませんよね。でもなんで駄目なのかを説明できる人はいません。これは法律で飲んではいけないと決めているだけのことです。もしこの法律が変わって、19歳でも飲んで良いことになれば、なにも問題がないわけです。物事の善し悪しを判断するとき、その基準は人それぞれで違うと思います。僕自身が良いと考えていることでも、他人にとっては駄目なことってありますよね。つまり個々の基準で物事を判断すると、それは曖昧になってしまうのではないでしょうか。だからこそガイドライン、ルールとしての法律が必要になるんです」

「父親のように努力し続ける人間になりたい」

「幸せな環境で育ててくれました」
木村さんは、なんら照れることなく両親に対する思いを話してくれた。両親とも裁判所で働く共働きの家庭。ときに寂しいこともあったが、公務員だったこともあり帰宅は早かった。食事の席には家族全員が揃うのが基本だった。そこで様々なことを話した。そして休日には、木村さんが夢中になっていたサッカーを応援するためにグランドに足を運んでくれた。自分も将来はそうなりたいと思える両親に育てられた幸福。そしてなにより、父親の姿が木村さんにとって大きな存在として映るようになっていった。

編集部
「子供の頃、夢中になっていたことは」

木村
「小学校、中学校とサッカーに夢中になっていました。はじめはいろいろなスポーツをやっていたのですが、サッカーと出会い、それからは一筋でした」

編集部
「サッカーの魅力は」

木村
「面白い、その一言です。でもいま思うと、実は手を使うスポーツの方が得意なんですよね。バスケットボールとか、テニスとか。でも面白さではサッカーに勝ることはなかった」

編集部
「その頃、将来は何になりたいと思っていたのでしょう」

木村
「実は両親が、裁判所で働いていたんです。その影響からか、漠然とではありますが、裁判所の仕事とか公務員になろうとか考えていました」

編集部
「どうしてそう思うようになったのですか」

木村
「やっぱり、自分も大人になったらそうなりたいと思える両親だったからではないでしょうか」

編集部
「両親の姿が木村さんにとって理想だった。その両親が携わっている仕事に興味をもったということでしょうか」

木村
「そうかもしれません。やはり両親の影響は大きいですね」

編集部
「どのようなご両親だったのでしょう」

木村
「そうですね、母親は教育熱心なタイプです。学生の頃はレベルが高い学校に通っていたそうです」

編集部
「お父さんは」

木村
「父親は、そうではなかったそうです。でも就職してからは、常に努力を続ける人でした。僕の知っている限り、いつも家では寝るまで勉強をしていました。それも毎日のことです」

編集部
「なぜ、そこまで勉強をされていたのですか」

木村
「裁判所では、試験を受けて合格しなければ担当できない仕事があるそうです。父親は、その資格を得るために帰宅してから毎日勉強を続けていたのです。そしてその結果、出世することもできた。その姿を見て、僕も父親のように努力し続ける人間になりたいと思ったんです」

編集部
「そのようなお父さんは、木村さんにとってそのような存在にあなっていったのでしょう」

木村
「最も尊敬できる存在ですね」

「子供の頃、弁護士は性格の悪い人がなる職業だと思っていたんです」

両親の姿を見て、裁判所の仕事や公務員に興味を持っていた木村さんにとって、法曹界はそれほど縁遠い存在ではなかった。子供なりに、裁判官や弁護士という仕事に対するイメージはもっていた。それは映画やドラマが基になってはいたが、子供の視点からはとても素直なものだった。そのときのイメージが、実際に弁護士を目指すようになったいま、プラスに働くことになった。

編集部
「木村さんが弁護士を目指そうと思ったきっかけは」

木村
「子供の頃は、実は裁判官になりたいなぁって思っていたんです。映画とかテレビに映る裁判官って、一番公平な存在だったじゃないですか」

編集部
「冷静であったり、裁くという立場からですか」

木村
「ええ、そうです。子供の僕にとっては、裁判のシンボルとしてとらえていたんです」

編集部
「では、弁護士については興味がなかった」

木村
「興味がないということではなく、疑問をもっていたんです。簡単に言えば、罪を犯した人を何故助けようとするんだろうっていうことでしょうか。だって、裁かれる人って悪い人だと思っていたんですね。そのような人を援護することが分からなかった。なんか、性格の悪い人がやる職業じゃないかなって思っていたんです」

編集部
「弁護士には悪いイメージを持っていた」

木村
「そうですね。まったく良いイメージは持っていませんでした。でもそれが良かったのかもしれません。大学に入学して、そして弁護士を目指すようになったいま、見方が変わったのですから」

編集部
「どのように変わったのでしょうか」

木村
「マイナスのイメージだった弁護士の仕事が、知れば知るほど良い方に変わってきたんです。それは子供の頃に悪いイメージだったからこそ、逆に良い面が見えるようになってきたのかもしれません」

次回更新予定【12月3日(木)】

Dream e-college ホーム

これまでのインタビュー

▲
▼
▲
▼
ページトップへ